CASE STUDY

みどり合同税理士法人グループ 様

異なる専門分野のプロが遠隔地から同時にお客様へアドバイスできる。 コンサルティングというサービスにとって、テレビ会議の可能性は大きいと思います。

株式会社みどり合同税理士法人グループ代表取締役 三好 貴志男 様

東京と高松にオフィスを持ち、コンサルティング部門・M&A部門・税務会計部門と異なる分野の専門コンサルタントスタッフによるアドバイス・セミナーを行い、全国に多数のクライアントをかかえるみどり合同税理士法人グループ。2009年、同社はTANDBERGのテレビ会議システムを導入。導入を推し進めたのは同社の設立者であり、取締役会長であり、公認会計士と税理士の資格を持つ三好 貴志男氏であった。経営のプロフェッショナルが考える、企業にとって、ビジネスにとってのテレビ会議システムの有効性とは。いくつものメーカ、製品の中からTANDBERGのテレビ会議システムを選んだ決め手とは。今回はテレビ会議システムで東京と高松オフィスを繋ぎながら、直接お話を伺うことができた。

導入に至るまでの経緯

三好氏は、まだテレビ会議という言葉が一般的でなかったころから、各メーカの発表するテレビ会議・音声会議・Web会議システムについて関心を寄せていた。「はじめに導入したのはWeb会議システムでした。月額使用で始められ、試してみるには手軽でした。しかし、実際は音に問題があって、耳障りな音声がストレスになってしまいました。」Web会議システムをいくつか試したが、なかなか音声のクオリティは改善されなかった。映像をあきらめ、せめて音声だけは確かに聞こえるよう有名メーカの電話会議システムを試験導入。それでも、多地点会議をすると音声が途切れてしまい、ストレスから解放されることはなかったという。
その後、TANDBERGをはじめ有名数社のテレビ会議システムを自らメーカ訪問した三好氏。「私たちが試して、本当に良い製品はお客様にもご紹介できる。信頼できる品質かどうか、自ら『毒見役』となって試しました。」また、情報システム担当の河瀬氏も数社から実機を借りて比較を行なった。「TANDBERGのテレビ会議システムは、これは違うなという感じでした。これまで悩んでいた音質が改善されCD品質クオリティでしたし、HD(ハイディフィニション)の映像も大変綺麗でしたね。」と三好氏は語る。他メーカと比較した画質・音質のクオリティの良さが、TANDBERGのシステム導入の決め手となった。

ユーザの反応、サービス内容への効果

実際に高松と東京のオフィスに導入してみて、ユーザからの反応はどうだったのか。社内の情報システム部門を担当し、これまでいくつもの会議システム導入に携わった河瀬氏にお話を伺った。
「TANDBERGのテレビ会議システムを導入して、ユーザは操作が非常に簡単になったと思います。以前は、テレビ会議・音声会議があるたびに(担当ということで)私が呼ばれていたことを考えると、非常に楽になりました。会議のたびに準備を行う手間も省けたと思います」とテレビ会議越しに笑顔で語った。普段は朝礼でテレビ会議が使用され、社内でも日常的な存在になっているようだ。
社員間のコミュニケーションのみならず、テレビ会議は顧客に対するサービスに画期的な効果をもたらした。みどり合同経営には、東京と高松の拠点それぞれに、領域(専門)の違うスタッフが在籍している。東京のクライアントには東京のスタッフ、高松のクライアントに対しては高松のスタッフが担当するのが一般的には効率のよいビジネスだと思うが・・・。「コンサルティングというのは、出張してお客様のところへお伺いし、フェイストゥフェイスでお話をするということが基本です。しかし、それではなかなか複数スタッフの出張スケジュールをあわせることが難しい。しかしテレビ会議を使用すれば、お客様が東京にいても東京と高松の双方にいるスタッフから視点の違うアドバイスを受けたり、相談したりすることができます。財務の観点、マーケティングの観点、事業戦略の観点など、異なる分野を専門とするコンサルタントの複数の目によって、他のコンサルティング会社様にはできないサービスを提供できるのです。」と三好氏は語る。拠点地が首都圏にないことはデメリットともとらえられがちだが、ビデオコミュニケーション一つでメリットに変えることができる。中国・四国エリアの企業はもちろん、首都圏企業に対しても、他のコンサルティング企業には提供できない、真にじっくりと経営を考えたコンサルティングが提供されていることが想像できた。

  • 当日は導入したテレビ会議システムを使用して、東京・高松間でインタビューを行った。

セミナーでの活用

みどり合同税理士法人グループでは、通常のコンサルティング業務の他、政府系機関や金融機関と連携し数多くのセミナーを実施している。しかし、大手金融機関や政府系機関のプレゼンターが高松のオフィスへ足を運ぶのは容易ではない。そこで、三好氏は、ここにTANDBERGのテレビ会議システムの最大の活用方法を見いだした。遠隔地で行うセミナーである。「岡山でセミナーをやっていて、それを高松で見ていたところ、高松側からの遠隔カメラ操作で遠隔地から岡山の講師の方の動きにあわせて自由に見ることができました。また、黒板に書いた字が滑らかなカメラズームで綺麗に見えることは凄いと思いました。これは、Web会議では実現できないと思います。当然、専任のカメラマンを置くコストも削減されます。セミナーでの活用はうまくいっているといえるのではないでしょうか。」

今後のビデオコミュニケーションへの期待

三好氏に、更に今後、ビデオコミュニケーションに期待することを伺った。「お客様先へ持参し、設定無しでテレビ会議できるきわめてシンプルなシステムがあれば、コンサルティングの形はより変わっていくだろうと思います。」PCからテレビ会議室と接続できるシステム、セキュアにして容易にFW/NAT越えを可能にするインフラシステムにも関心があるという。場所やデバイスを問わず、いつでも担当クライアントと対話できる仕組み、これはまさにユニファイド(統合)コミュニケーションの発想である。
ビデオコミュニケーションが身近になることは、ビジネスの方法を変えていく。自らも一人の経営者として、そしてクライアントの経営を考えるプロとして、三好氏がテレビ会議に期待することは少なくないようだ。

みどり合同税理士法人グループ

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